Questions & Answers
卒業論文研究のテーマの大枠は教員が候補を示すので,個別に面談しながら,各人の興味,適正や研究室全体としての研究戦略等を総合的に考慮して,候補の中から相談しながらテーマを決めていきます.もちろん学生自身による独自のテーマも歓迎しますが,現実的に学部生にそこまでを求めるのは難しいと考えています.一方で,大学院生は,まずは自分でテーマを考えてきて春の合宿で内容を議論します.いずれにせよ「テーマを自分で探してきてください」と言って成果を持ってくるまで何もフィードバックをしないということは決してありませんし,学生が提案する機会は豊富に準備しています.
COVID-19の状況を鑑み,2020年度からコアタイム制は一時撤廃しました.以下は2019年度まで実施していたコアタイム制についての記述となります.「教育目的で,月~金の11:00~14:00(昼休み1時間含む)の間にコアタイムがあります.原則的にコアタイム中は研究室に在籍するか所在がわかるようにしてもらいます.確かに学生は自由に時間を使えるという特権はありますが,午後になって起きて夕方から研究室に来るというのでは安全上も,教員とのコミュニケーションする時間をとるうえでも,そして何よりも自分自身の生活リズムを作る上で問題があります.継続的な力を発揮するためには規則正しい生活リズムを送ることが重要で,当研究室では学生の生活リズム作りを支援するために上記コアタイムを設けます.そもそも生活リズムがちゃんとしているという人は上記の時間は全く問題にならないはずです.念のために注記すると,上記時間だけ研究すれば卒業できるという考えは誤りです.」
研究室選びは悩みますが,正解は一つではありません.研究室に何を求めるかで変わってくるでしょう.ただし,指導教員の教育に対する考え方,研究のアクティビティの高さ,卒業生はどういった分野で活躍しているのか,などを調べると,自分が何を重視しているのか,そして興味のある研究室はどの程度自分の希望とマッチしているのかがわかるかと思います.指導教員の教育に対する考え方はHPや直接話をして情報を集めるとよいでしょう.卒業生の情報は研究室の先輩学生やHPから情報を集めるとよいでしょう.一番難しのは研究のアクティビティの高さに関する情報ですが,一つには毎年発表している論文や国際学会の数,さらに真剣に調べたいのであれば前述した(「Q:研究室の研究のレベルが知りたいのですが」の項目)論文の被引用数やh-indexを調べれば,研究室の研究が世界的にどのように評価されているかわかるでしょう.また研究費をどれだけ獲得しているかという情報もインターネットで集めることができます.これは,研究が国内的にどのように評価されているかという情報を反映しています.いずれにせよ一番大事なのは研究室に実際に足を運んで,指導教員や先輩学生と直接話をしてみるということです.